- 中二から勉強巻き返しできるか?
- 中2から塾は遅い?おすすめの塾は?
- 高校受験対策で中2からできることは?
こういった疑問に答えます。
中二の12月に突入すると、高校入試に向けて塾に通い始める子が急増します。学校の授業に遅れがちな子、勉強習慣があまりない子にとっては危機感を覚える時期です。
高校受験で苦労しないためにも、中2のうちにできることをコツコツ積み上げるべきです。入試本番になって後悔しても手遅れ…。
そこで本記事では、成績を上げるコツ3つ+おすすめの塾を徹底解説します。
高校受験予定の中学2年生および保護者は必見です。
目次
中二から勉強巻き返しできるか?もう手遅れ?
結論から言うと、中2から勉強の巻き返しはできます。
なぜなら、中2の時点でどんなに遅れを取っていても「正しい勉強法」と「適切な環境を整える」だけで、勉強効率が格段に向上するからです。「質」と「量」を高めれば、必然的に学力アップにつながるでしょう。
たとえ第一志望校の偏差値まで10以上足りない場合でも大丈夫です。「学校の授業にかなり遅れている…」「志望校の偏差値に届かなそう…」と、学力や内申点にお悩みの子でも問題ありません。
ただし、最低限の努力は欠かせません。ラクして成績が上がる裏技なんてありません。
具体的にやるべきことは、「高校受験に向けて、中2からできること」で解説しました。たった3つのことを実践するだけで、ワンランク上の志望校に逆転合格できるはずです。
中2から塾に通うべき理由
中学2年生から学習塾に通うべき理由は3つあります。
- 理由①:中3から逆転合格は難しいから
- 理由②:部活が忙しく、中だるみしやすいから
- 理由③:中2の内申点が悪いと手遅れになるから
それぞれ具体的に解説します。
理由①:中3から逆転合格は難しいから
中2から通塾すべき理由は、入試のライバルに「一歩リード」した状態で中3を迎えられるからです。
高校受験生の多くが「中3になってから」or「部活を引退したら」のタイミングで塾に入ります。有名高校を目指す子をのぞいて、中2のうちからガッツリと通塾している子は少数派です。
逆に言うと、中3から塾に通っても手遅れになりかねません。中3の春になるとライバルもみんな努力するため、あなたがどんなに勉強をしても偏差値を上げるのは一苦労…。むしろ、中3から受験勉強を死ぬ気で頑張っても成績が落ちる可能性があります。
高校入試のライバルは「他校」であるため、たとえ現在の学力がクラス上位だとしても、ぜんぜん余裕ではありません。
「もっと早く勉強しておけばよかった…」と後悔しないためにも、中2のうちから塾に通いましょう。
理由②:部活が忙しく、中だるみしやすいから
中2から通塾すべき理由は、中だるみのせいで勉強不足になりがちだからです。
中2の平均勉強時間は90分強と言われています。成績アップを狙うなら1日「2時間」がノルマでしょう。
部活や習い事が忙しい影響で自宅学習があまりできていない子は、通塾が必須です。学習塾に通って「勉強せざるを得ない状況」を半強制的に作れば、勉強時間が格段に増えます。勉強時間を増やすコツは「自宅or学校から近い+自習室アリ」で後述しました。
どんなに勉強効率を上げたところで、勉強時間が足りなければ成績は伸びません。
理由③:中2の内申点が悪いと手遅れになるから
中2から通塾すべき理由は、中2の内申点も高校入試の合否判定の対象だからです。
多くの都道府県で中2の評定が調査書に掲載されます。「公立高校の一般入試/推薦入試」「私立高校の推薦入試」を受ける予定なら、中2の内申点が悪いとかなりピンチ…。
高校入試を優位に進めるために、45点満点中「36」以上は狙いたいところ。評定4〜5を取る上で、以下の点数が目安になります。
評定を上げるコツは「内申点対策」を本気で取り組むで後述しました。
中2のうちは個別指導塾で定期テスト対策を徹底的に行いましょう。
塾選びのコツ+注意点【成績を上げる!】
学習塾選びで失敗しないためのポイントを解説します。「友達に誘われたから」「なんとなく雰囲気が良さそうだから」などの安易な理由で入塾するのは絶対にやめましょう。
自宅or学校から近い+自習室アリ
塾に通って成績できる子・できない子の最大の違いは「塾の授業以外の勉強量」です。
どんな評判の良い塾に通ったとしても、塾の授業だけでは勉強時間が足りません。どれだけ陰の努力ができるかが成績アップの鍵を握っています。
自宅学習だとついついサボってしまう子なら「塾の自習室」をフル活用してください。自習室なら「集中せざるを得ない雰囲気」であるため、集中力に自信がない子でも勉強効率が格段に高まります。
「塾の授業の前後」はもちろん、「授業がない日」も塾の自習室に通いましょう。自宅や学校から近い教室なら、学校帰りに通いやすいですよね。
「集団」より「個別」がおすすめ
定期テスト対策・高校受験対策には「個別指導塾」が向いています。正確に言うと、現在の偏差値が40〜60程度なら個別指導が最適です。
集団より個別のほうが成績アップに直結する理由は3つあります。
- 理由①:先生がつきっきりであり、サボりにくい環境だから(集団授業はサボってもバレない)
- 理由②:宿題などの自宅学習の取り組み具合を管理してくれるから(自習時間が増える)
- 理由③:間違った問題を100%理解できるまで徹底フォローしてくれるから(苦手を作らない)
以上の3点から、個別指導塾だとゆっくりだけど着実に成績アップが見込めます。
ただし、偏差値65以上なら進学塾の集団授業を受けましょう。
個別指導塾の唯一のデメリットは「料金が高い」ことです。フォローが手厚い分だけ集団授業よりも割高になります。部活が忙しい子や家計が厳しい場合は、週1コマから始めてはいかがでしょうか。
最終決断は子どもに任せる
「どの塾に行くか?」は子ども自身に決めてもらいましょう。
子ども自身が決断することで「内発的動機づけ」が高まり、勉強意欲が高まることが研究で証明されています。費用面などの保護者都合で選んだ塾よりも、子どもの意思で選んだ塾のほうが成績アップに繋がりやすいです。
まずは3社の体験授業を受けた上で、各社のメリット・デメリットを子どもに厳しく判断してもらいましょう。
高校受験に向けて、中2からできること
ワンランク上の第一志望に合格するために、中2からできることを解説します。以下3つを実践するだけで、今より偏差値10以上も高い志望校を狙えます。
「英語」と「数学」の基礎固め
高校受験予定の中学2年生は「英語」と「数学」だけに絞って勉強しましょう。
英語と数学が最重要な理由は、積み上げ科目だからです。今まで習った単元がつまずいていると、新たに習う単元もちゃんと理解できません。たとえば英語の場合、「be動詞」「一般動詞」の基本を理解していないと、「受動態」や「比較」にも苦労するでしょう。
英語と数学は範囲が広いため、中3になってから復習し始めても手遅れになりかねません。中2のうちにある程度の基礎固めを終わらせておきたいところです。
総復習におすすめの参考書をピックアップしました。
「英語」の基礎固めテキスト
- 単語帳:英単語2100
- 単語・文法:できた!中2英語 単語・読解
- 英文法:できた!中2英語 文法
- 問題集:ニューコース問題集 中2英語
「数学」の基礎固めテキスト
- 参考書:ニューコース参考書 中2数学
- 問題集:ニューコース問題集 中2数学
どこまでの範囲/単元を完璧にすべきかは、塾の先生と相談して決めてください。上記のテキストだと物足りない場合もあります。
「中1〜中2の範囲を完璧する」ために総復習しましょう。
「内申点対策」を本気で取り組む
高校入試の合否は「学力検査(筆記試験)」と「内申点(調査書)」で決まります。
学力検査は中3になってから巻き返しは可能ですが、内申点は手遅れになるかもしません。なぜなら、多くの都道府県で「中2の内申点」も合否判定の対象になるからです。
内申点を上げるためには「定期テスト」と「小テスト」の点数アップを狙うしかありません。「公立高校」もしくは「私立高校の推薦入試」を受験予定なら、以下の点数を目指しましょう。
テストで取るべき点数
- 定期テスト:5教科450点(90点以上)
- 小テスト:満点
学校のテストは努力すれば高得点を取れるようにできています。特に小テストは授業をしっかり聞いた上で復習をすれば満点を取れるはずです。現在の点数より全教科+10点がノルマと言えます。
定期テスト対策には個別指導塾の活用がおすすめです。
塾の「自習室」で毎日1時間勉強する
勉強時間を増やすことから目を背けてはいけません。中学2年生の理想的な勉強時間は「平日2時間」「土日3時間」です。
もし勉強時間が不足しているなら、塾の自習室を活用してください。「勉強せざるを得ない環境」に身を置くことで、自宅学習よりも圧倒的に勉強量が増えるはず。部活が忙しい子ほど「環境を整える」ことが求められます。
集中力をキープできる自習室が完備された塾は、自宅or学校から近い+自習室アリで解説しました。
中2から塾に通って、高校受験&定期テスト対策を始めよう
中学2年生における塾の重要性を解説してきました。
高校受験に向けてやるべきことは以下の通りです。
- 「英語」と「数学」の基礎固め
- 「内申点対策」を本気で取り組む
- 塾の「自習室」で毎日1時間勉強する
塾選びのコツ+注意点【成績を上げる!】を参考に、まずは塾を選びましょう。3社の体験授業を受けた上で、各社メリット・デメリットを比較検討してください。
早く行動した人が、高校受験を制します。